住みやすい家の間取りを決める3+1の動線

住宅
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こんにちは、みずきちです。

家の間取りとひとくちに言ってもいろいろな形があり、人によって理想の間取りはまったく違うことも多いです。

リビングは光が入りやすい南側、水回りは北側、玄関は北側だと吹き込み風が冷たいから東側…などはよく言われるポイントではありますが、絶対そうしないといけない訳ではありません。

ただ言えることは、せっかく高いお金を出して家を買うならなにより住みやすい家であることが最も大切ではないでしょうか。

そのためには、普段の生活でどういった動きをするかを意識してその動作をスムーズに行える間取りを作り上げると最も失敗が少ない間取りができあがります。

建てた後で、ここをこうすれば良かったという後悔はつきものですが、事前にできる限り住みやすい家というものを考えることで後悔ポイントはぐっと減らせます。

今回は、普段何気なく生活する中でこうだったら便利だという配置を実際に私が間取りを決める際に意識したことを中心に紹介していきます。

こんな人におすすめ

・家の間取りをどうするか迷っている人

・住みやすい間取り作りを目指している人

・これから家を建て始めようという人

では、これから普段の生活での動き(動線)を種類ごとに見ることでそれぞれ意識すると暮らしやすいというポイントを紹介していきます。

自分の生活と照らし合わせながら、どういった間取りがいいかをぜひイメージしながら記事をご覧ください。

毎日必ず発生する家事を楽にする家事動線

まず真っ先に意識するのが家事を楽にするための家事動線です。

家事をする際に楽になる間取りは、動線の中でも多くの人が最も意識するポイントになります。

特に家事は休日も関係なく毎日行うものですから、少しでも楽ができるように工夫をすべきでしょう。

ここからは、実際に私が採用したものや採用しようか迷ったものも含めて具体的な家事を楽にする間取り例を紹介していきます。

料理中に発生するあれこれを意識したキッチンの動線

まず、私が真っ先に採用したのがキッチンをグルグルと回れる動線です。

家事の代表格である料理は時間もかかりますし、必然的に滞在時間が長いのがキッチンです。

そのときに、たとえば途中で洗濯物を干しに移動、来客が来たからインターホンへ移動、途中でお手洗いに…。

少し考えるだけでもキッチンから他の場所に移動する機会は非常に多いことが分かります。

よくある間取りとして、キッチンが行き止まりになってしまっていると移動がとても面倒になります。

できればキッチンから直接ホールに出られるような構造だとどこに行くにも移動の際の小さなストレスはかなり減るはずです。

洗濯物を干すことを意識した動線

次に動線を意識する大変な家事は洗濯です。

特に洗濯機で洗濯物を洗った後の干す作業が毎回面倒に思う人が多いのではないでしょうか。

この移動を意識した間取りを作ると往復の手間や、洗濯物をもって階段の上り下りなんていう面倒な作業を減らすことができます。

簡単に言ってしまえば、洗濯機と物干しが同一の階にあるのが理想的です。

さらに言えば、距離が近ければ近いほど良いわけです。

これを意識すると自然と洗濯機の位置と物干しの位置関係が決まってきます。

私の場合は、室内にランドリースペースを作り同じ空間に洗濯機を設置しているので、実質的に洗濯時の移動は0に近いです。

最近では、性能の高い除湿器も多数出ているので外に干すことをしないというのもひとつの選択肢ではないかと思います。

重たいものの移動が大変な買い物を意識した動線

次に動線を意識する家事のは買い物です。

買い物袋いっぱいに詰めたままの移動って大変じゃないですか?

それを楽にするためには、玄関からキッチンやパントリーが近ければいいのです。

パントリーやキッチンは一般的には北側に設置することが多いので、あえて玄関をその近くに置くというのも道路の位置によってはありかもしれませんね。

道路の関係上、絶対に玄関と台所が遠くなってしまうという人は勝手口を設置して、荷物だけそこから台所に入れてしまうという方法なんかもあります。

SNSなどで見かけたものでは、玄関入ったところに荷物用の扉があり台所に荷物だけ入れられるなんていう奇抜なものも見かけました。

こちらも頻度が多いものですから、少しでも楽な動線を作れると快適な生活につながるはずです。

毎朝のバタバタを解消する生活動線

次に意識するのは生活動線という毎日の当たり前の行動を意識した動線です。

毎日、お風呂に入ったり、トイレに行ったり、朝起きてからの行動なんかを意識してみるとイメージが湧いてくるかもしれません。

こちらも毎日の動きなので優先度は高めな半面、人によって意識するポイントがかなり変わってきます。

なので、自分の生活をよく振り返って生活スタイルを反映させた間取りを実現するようにしてください。

今回は参考になるように、一般的に意識される部分と私が意識した間取りを織り交ぜながら紹介していきます。

トイレは配置場所に注意が必要

まずは意外と見落としがちなトイレの位置です。

これは、やはり音や臭いが気にならないように居室や客間から少し距離があるといいでしょう。

あとは、来客から目につかない玄関からの死角の位置であったり、出入りの際にばったり出くわさない配置にする方がストレスがありません。

もちろん気にしないという人もいますが、子どもが大きくなってきた際に気になったり、お客さんが利用することなども考えておくに越したことはありません。

居室から近いと便利という考え方もありなのですが、プライバシー的な配慮はしておくのが吉だと個人的には思います。

帰宅時の動線で家の中が清潔に保てる衛生動線

コロナ禍で意識されることも増えた衛生面ですが、これを意識した動線が衛生動線です。

代表的なものとして家に帰ってきたら、真っ先に洗面所に向かえるように玄関と洗面所の位置を近づけておくと家の中が清潔に保てます。

特に小さい子どもや部活動で泥だらけで帰ってくる中学生や高校生がいる家庭では重宝する間取りになるはずです。

来客などの際にも洗面所が近ければ、お客さんにあまり家の中を見せずに洗面所に行ってもらえる点で、プライバシーを守れます。

その他に玄関近くに上着をかける場所やカバンをしまえる場所を作ると外の汚れや細菌をリビングなどの居室から排除できるのでおすすめです。

家族のプライベートを守る来客動線

次に紹介するのは来客が来た際に通る動線、来客動線です。

今までの家事動線と生活動線と比べると来客があった際のみの活躍になるので優先度は下げてもいいです。

しかし、全く気にしないのは後で後悔しやすいので家族でどこを気にするかを相談するといいでしょう。

まず来客といっても仕事関係からセールス関係、友人や近所の人など種類は様々に別れますが、気にするポイントは2つです。

「見られたくないものを見られない配置」「来客時も他の家族が普段通りに過ごせる」ことを重視しましょう。

では、具体的にどういった配置があるか見ていきましょう。

玄関から客間までの動線を作ることでプライバシーを守る

お客さんが家に来てすぐに客間に通す場合、その道がリビングやバスルーム、できればトイレや階段を経由しないとプライバシー的には安心です。

リビングは散らかっていたり、生活感が出やすい場所なのでお客さんに見られたくないという人も多いでしょう。

特に急な来客などがあるとキッチンが片付いていなかったり、子どもがリビングを散らかしたままというのはよくあることだと思います。

そもそも来客がそういった生活空間を経由せずに客間に行けような間取りにしておければ、急な来客でも慌てずに対応ができます。

次に挙げたトイレ、バスルーム、階段などは来客と他の家族の接触を減らす意味で重宝します。

トイレやバスルームを利用した後に知らない来客にばったり会うのは気まずいですし、やはり音などを聞かれることに抵抗感がある人もいるでしょう。

同じように階段もやはり寝起きなどで降りてくることも多いので、来客との遭遇は避けたいところです。

特にリビング階段の採用を考えている人はこの来客動線はよく相談しておくことをおすすめします。

来客があるたびに他の家族が生活しにくいという状況を避けることを意識すると自然と来客動線は出来上がってくるので、家族で一度話し合ってみましょう。

収納スペースを増やせば急な来客でも安心

急な来客というのは、いつだって慌てるものです。

友人や会社の同僚、親族などが急に家にやってくるとなったときに1番に気になるのは部屋の片づけではないでしょうか。

散らかった部屋を見られるとだらしないという印象を相手に与えてしまうだけでなく、招かれた側もなんだか悪いことをした気分にさせてしまいます。

そういった事態を避ける強い味方が収納スペースです。

ファミリークローゼットやパントリーなど大きな収納があれば、急な来客時に一時的な荷物の保管場所になります。

また、小さな収納でもリビングやダイニング、洗面所などに多く設置しておくことでちょっとしたものをしまえるので、普段から片付いた家を実現しやすくなります。

家での生活をイメージしたときに散らかりやすい場所には積極的に収納を設置しておくと来客時にも安心してお客さんを迎えることができるのでおすすめです。

数年後を見据えた準備をしておく未来動線

最後に紹介するのが最も盲点になりやすい、将来的な生活の変化に対応した動線づくりです。

家は建ってから何十年も住むものですから、その間にライフスタイルもどんどんと変わっていきます。

確実ではない未来とはいえ、ライフスタイルが変わるたびにいちいちリフォームを繰り返すのは費用的にも避けたいところでしょう。

家を建てる前から未来を考えた間取り作りをしておくと将来も満足度の高い家を作ることができます。

赤ちゃんがいると便利なお世話の動線

現在、子どもがいない家庭に赤ちゃんが生まれるというのが代表的な大きなライフスタイルの変化です。

そんなライフスタイルの変化時におすすめしたい間取りは、赤ちゃんのお世話を1部屋にまとめるものです。

産まれたばかりの赤ちゃんにはミルクを深夜などにも定期的に与えることになるので、赤ちゃんの寝る場所が台所に近いと便利です。

すると、必然的に親が一緒に寝るスペースも台所のそばに必要になってきます。

もちろん、赤ちゃんが小さいうちの一時的な寝床ですが、そもそもそのスペースがないとミルクのたびに階段の移動などが発生します。

赤ちゃんとはいえ抱っこしたまま、深夜に移動をするのは転倒の危険などもあるので極力避けたいところでしょう。

更に、ミルクやおむつを買い置きすることになるので、そうしたものをしまえるスペースも寝る場所の近くに設置しておくと子育てがぐっと楽になります。

将来的に子どもが欲しい人は参考にしてみてください。

介護や老後を意識したシンプルな動線

次に備えるライフスタイルの変化は年をとった親との同居や自分自身の老後です。

誰でも年はとるものですが、そのときに家を建て直すという人は少数派でしょう。

つまり、今建てようとしている家に年老いた人間が住むという視点も必要になってきます。

足腰が衰えた状態になった人間が過ごしやすい家は何よりも動線が短く生活を送れることです。

近年では、そういった視点から平屋が人気を集めているように、2階のスペースが年をとったときに問題になりがちです。

例えば、2階に物干しスペースがあったり、寝室が2階にしかないと老後も毎日何回も階段の上り下りが発生してしまいます。

できる限り、生活に必須なものを1階に集めてしまい、2階には子ども部屋など老後に使わなくなる部屋を中心にしてしまうとこういった心配がありません。

その他には、トイレやお風呂に手すりを設置しておくと転倒防止に役立ちます。

まとめ

ここまで生活を楽にできる動線を実際の間取り例を踏まえて紹介してきました。

今回、紹介した動線4種類をまとめておきます。

今回のまとめ

①日々行う家事の動きを意識した家事動線

②生活を楽にする生活動線

③来客が来てもプライバシーを守る来客動線

④将来も安心して暮らせる未来動線

もちろん、これらをすべて実現した間取りを作るのは不可能です。

どうしても動線同士が重なってしまい、すべてを実現すると生活しづらいスペースが生まれてしまうからです。

立地などによっても玄関や物干しの位置が限定されてしまうこともあります。

間取りを考えるうえで大切なことは、間取りとバランスを見ながら何を重視するか優先順位をつけることです。

家事動線1つを取っても、料理を重視するか洗濯を重視するかで配置は変わってくるはずです。

その中で家族が住みやすい選択をしっかりとして家を作るようにすれば後悔しない家づくりが達成できます。

まずは、どの動線を優先するかを決めてハウスメーカーに伝えることで色々な間取りができてくるはずです。

できるだけ複数社に間取りを作ってもらうことで、思いがけない良い間取りに出会うことができるので、各社の強みを見ながらベストな間取りを見つけましょう。

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