家計の節約を考えた時に水道代を節約したいと考える人は多いのではないでしょうか?
特に小さい子どもがいると、子どもの身体を洗っている間にシャワーを出しっぱなしという人も多いと思います。
少しの注意でもっと簡単に節約できるのが水道代です。
水道代自体が高くないので節約効果が薄いと思うかもしれませんが、実はそうとは言い切れません。
家庭で使っている水の量によっては大きな損をしているかもしれません。
水道料金の仕組みを理解して効率的な水道代の節約方法を学びましょう。
今回は水道代の中でも特に節約効果が高いお風呂での節水に絞って紹介していきます。
すぐに出来るものも多いのでぜひ取り組んでみて下さい。
ちなみにまだ固定費の節約をしていない人は下記の記事の内容から確認してください。
もっと簡単に節約ができる固定費について紹介しています。
水道代の全家庭平均は1ヶ月4,291円

水道代が自分は多いのか少ないのか分からないな…。
平均ってみんなどのくらい払っているものなの?

家庭の人数によるけど、全世帯平均は4,291円よ。
1人あたり2,000円を超えるくらいだけど、家族が多いと1人あたりの水道代は減るわよ。
まずは水道代の平均を知ることで、家庭で使っている水道料金を節約できているのかを確認しましょう。
水道代の平均
全世帯 4,291円
1人世帯 2,248円
2人世帯 4,344円
3人世帯 5,749円
4人世帯 6,465円
5人世帯 7,307円
6人以上世帯 9,190円
参照:政府統計/家計調査/家計収支編/世帯人員・世帯主の年齢階級別 2021年
皆さんの家庭の水道代は平均を下回っていたでしょうか?
平均を見てみると、家庭の人数が増えるごとに一人当たりの水道料金が減っているのが分かるかと思います。
これは洗濯やお風呂の湯船など人数にかかわらず使用する水道料金が関わっています。
洗濯や洗い物なども一人ずつではなくまとめてやることで節水効果が上がります。
水道代の節約は無駄じゃない!意外な節約効果

水道代ってそこまで高くないし、節約しても家計への影響ってあんまりなさそう…。

実は水道代は水を使うほど、1㎥あたりの水の単価が上がってしまうの。
極端な話だけど、1ヶ月の水の使用量が1㎥~5㎥だと基本料金しかかからないわ。
水道代自体は6人以上の世帯の平均でも1万円に届かず、やはり節約効果が低いと思うかもしれません。
しかし、節約のしやすさでいうと電気代や食費よりもずっと楽に大幅な節約ができるかもしれません。
では、自分の家庭が水道代を大きく下げることができるのか知るために、水道料金の仕組みも見てみましょう。
水道料金の仕組みは基本料金と従量料金によって決まります。
この従量料金という言葉は聞きなれない人も多いかもしれません。
これは使った水が多いほど、1㎥あたりの水の金額が上がる仕組みになっています。
具体的に東京都の水道代を例に見てみましょう。
1㎥~5㎥ 0円/1㎥
6㎥~10㎥ 22円/1㎥
11㎥~20㎥ 128円/1㎥
21㎥~30㎥ 163円/1㎥
31㎥~50㎥ 202円/1㎥
51㎥~100㎥ 213円/1㎥
101㎥~200㎥ 298円/1㎥
201㎥~1,000㎥ 372円/1㎥
1,000㎥以上 404円/1㎥
参考:水道料金・下水道料金の計算方法(23区)/東京都水道局HP
具体的に計算式も見てみましょう。
ちなみに基本料金は水道管の太さで決まるのですが、この太さを変えることは現実的ではありません。
一般的には現在20mmの水道管が多いので、基本料金はそれに合わせて1,170円で計算します。
●水道使用量が20㎥の場合
基本料金1,170円
従量料金 1㎥あたり128円✕使用量20㎥
合計 3,730円
●水道使用量が21㎥の場合
基本料金1,170円
従量料金 1㎥あたり163円✕使用量21㎥
合計 4,593円
たった1㎥の水道使用量の差で800円ぐらいの差がついてしまいました。
当然、使用量の差が多いほど料金の差も広がります。
つまり、家庭で使っている水道の量を見たときに、従量料金の基準を1つ下にできると節約効果が一気に上がります。
具体的には1ヶ月の使用量が21㎥~25㎥や31㎥~35㎥ぐらいの人は水道代の節約効果を上げやすいことになります。
水道代の約4割を占めるお風呂は節水がしやすい

節水といってもあんまり水をたくさん使っている気がしないな…。

そういう人はまずお風呂の節水を目指してみましょう。
シャワーなんて1分で約10Lも使うからこまめに止めるだけでも大きな節水になるわよ。
節水を考えた時にはまずお風呂で使う水に注目しましょう。
家庭で使う水の約4割がお風呂で使われています。
量が多いところほど節約はしやすくなります。
例えば、お風呂の湯船は一般的な浴槽で1回あたり約200Lの水を使います。
シャワーも1分で約10Lの水を使っています
2Lのペットボトルをイメージするとその水の多さに驚くのではないでしょうか。
ここから具体的にお風呂でどうやって節水をするかを見ていきましょう
湯船の水量を変えると節約効果UP

お風呂の節水なら湯船が1番水を使ってそうだよね。

そうね、1回で約200Lだから量は多いわ。
大人数で入ったり、半身浴なんかもおすすめよ。
お風呂で最も使う水は浴槽に貼るお湯です。
一般的な浴槽で200リットルの水が入ります。
そんな湯船の節水をしようと思ったら、やることは湯船に入れる水を減らすことです。
例えば、人が湯船に入ったときに水が溢れるような状態だといけません。
お風呂の給湯器は湯船に入れる水量を調節できる機能がついているものも多くあります。
1番、身体が大きい人が入ったときにお湯がこぼれないくらいの量が理想的です。
入る人が多いほど、お風呂の水かさは増えるので、子どもと一緒に入る場合は更にお湯の量は少なく済みます。
半身浴も節水にはおすすめです。
仮に毎日のお風呂を半身浴にした場合、湯船の水は半分で済みます。
すると1日あたり約100Lもの水が節水できます。
1ヶ月に換算すると3000Lです。
3㎥減るので先ほどの従量料金の基準を1つ下の料金に下げられる可能性があります。
他には水の入ったペットボトルをそこに沈めるなどの方法もあります。
少ないお湯の量でも、ペットボトルの分だけ水面が上がるので肩まで浸かることができます。
シャワーはこまめに止めると節水効果が上がる

普段、湯船に入らないでシャワーを使っているけど、それでも節水を目指した方がいいの?

実はシャワーは1分で10Lも水を使うから、家族が多いと湯船よりも水を使うわ。
こまめに水を止めたり、シャワーヘッドの交換が節水につながるわよ。
普段湯船じゃなくシャワーで済ませる人も多いかもしれません。
シャワーは1分あたり約10Lの水を使います。
小さい子供と一緒に入ると体を洗っている間水を出しっぱなしという人も少なくないでしょう。
しかし、節約を目指すならこまめに水を止めることが重要です。
仮に1日1分だけシャワーを長く止められれば、節水効果は1ヶ月で約300Lにもなります。
まずはシャワーを出しっぱなしにしている時間がないか見直してみましょう。
その他にシャワーヘッドを節水仕様にするのもおすすめです。
テレビのCMでも有名なグラブルは美容効果の高いシャワーヘッドとして有名ですが、節水効果も高いです。
通常モードで約40%の節水、ミストモードなら70%も節水になります。
これらの機能を併用すればシャワーでの水道使用量は約半分まで抑えられます。
1日30分のシャワーの場合約150Lの節約、1ヶ月換算で4500Lもの節水になります。
4.5㎥も1ヶ月の水道使用量を下げれば従量料金も引き下げられる可能性が高いです。
ぜひシャワーセットの交換を検討してみてください。
残り湯は洗濯に使うと節約になる

ここまで節水すればもう大丈夫かな?

最後に残り湯を洗濯に使って洗濯で使う水も節約しましょう。
洗濯機に残り湯を使える機能があれば、積極的につかっていきましょう。
最後の節水は湯船に残った水を洗濯の水として再利用することです。
お風呂の水を使える洗濯機は多く、洗濯に使う水を節約できます。
洗濯に使う水は、洗濯の量が変わっても大きく減ることはありません。
水の再利用で使う水自体を減らすことで節水を目指しましょう。
ただし、お風呂の水を洗濯に使う場合には注意点もあります。
・着色料を使った入浴剤は色移りするので使えない
・すすぎ洗いは綺麗な水がいい
・雑菌が増えるので、日をおいたお風呂の水は使わない
湯船は平均的なサイズで200Lの水を使っています。
ただ捨ててしまうのではもったいないので、洗濯機に残り湯を使う機能があればぜひ利用していきましょう。
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